内科、リウマチ科
消化器内科、小児科
森田医院

〒212-0016
神奈川県川崎市幸区南幸町3-14
TEL: 044-556-7788

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医院名
森田医院
院長
森田 由里
住所
〒212-0016
神奈川県川崎市幸区南幸町3-14
診療科目
内科、リウマチ科、消化器内科、小児科
電話番号
044-556-7788

関節リウマチ

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関節リウマチについて

関節リウマチとは

関節リウマチとは多くの関節が痛みまた腫れを伴う病気で、進行すると骨の変形を伴い機能障害を生じます。

以前は骨の変形を防止する薬がなかったため、年月が経つにつれ変形する方も多く見られました。

しかし2003年生物学的製剤という分類の薬が日本で使われるようになり、治療効果も格段に変わってきました。

2009年より診断基準も見直されより早期に関節リウマチを診断し、より早期に治療を開始することによって全く症状が現れない状態(寛解状態)になることが目標となりました。

以前には寛解状態に関節リウマチの方がなるのは困難なことだったのです。

これからは関節の痛みや腫れを認めたら、早めにリウマチ専門医に受診し適切な診断治療を受けることが、関節リウマチという病を克服する近道と言えるでしょう。

診断

では、関節リウマチの始めの頃の症状としてどんなものがあるのでしょう。

やはり関節の痛みや腫れです。

場所は色々な関節に現れますが、手の場合左右の多数の関節に現れることが多いです。

また爪に一番近い関節にくることは少なく、指のつけ根の関節及び、それより末端に近い関節に現れることが通常です。

親指の関節では2つの関節どちらにも現れます。

痛みとともに朝1時間程こわばって握りにくいという症状も認めます。

また多くはありませんが、目や口が渇く症状が現れる方もいらっしゃいます。

時間が経過すると皮膚の下にしこり(皮下結節)ができる場合もあります。

このような症状を認めたら、リウマチ専門医に是非受診して下さい。

治療

関節リウマチと診断された場合、どのような治療をしていくのでしょう。

治療は大きくわけて内科的治療と整形外科的治療(手術)とに分けられます。

整形外科的治療は内科的治療で困難な場合が多いので、すぐに手術の治療をというケースは少ないと思います。

では、内科的治療にはどのようなものがあるかというと、内服治療と点滴や注射の治療(生物学的製剤)に分けられます。

内服治療の中心は抗リウマチ薬とよばれメトトレキサートを中心とした薬です。

関節リウマチは自己免疫疾患といってリンパ球が自分の体内のものを外部のものと間違えて攻撃してしまう病気です。

その免疫機能の異常を改善する薬が抗リウマチ薬です。

さらに抗炎症薬、たとえば非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)と呼ばれる薬やステロイド薬を併用して炎症症状を緩和させます。

ステロイド薬は以前効果があると、長期にわたって投与されたこともあったようですが、現在は感染症や糖尿病、骨粗鬆症などの副作用を考慮し長期では使用されなくなってきています。

次に生物学的製剤の治療について説明します。現在7種類の生物学的製剤が使われています。

生物学的製剤は私達が持っているタンパク質を使って作る医薬品で、関節リウマチの病因となるTNF-αやIL-6と呼ばれる物質を抑える作用があります。

病気の根本を抑え、病気の進行を止めることを目標としています。

病気が進行しないということは、すなわち骨の変形を阻止することを意味しています。

今まで炎症は治まっても、骨の変形をきたしてしまう場合が多かったのです。

それが、この薬が出たことにより関節リウマチに罹りながら、変形のない手でいられる可能性が高まった訳です。

これは関節リウマチに罹患してしまった方においては大変喜ばしいことだと思います。

さらに生物学的製剤は抗リウマチ薬のメトトレキセートと併用することによって、さらに効果を上げるといわれています。


※現在日本にて使われている生物学的製剤はこちら


これらの薬は免疫機能に働きかける薬なので、感染症に罹りやすいなどの副作用も認めます。

ですからリウマチ専門医に受診し病状、治療についてしっかり説明していただき、ご自身でも納得し前向きに治療できる環境を作っていただきたいと思います。

不安や迷いがありましたら、是非リウマチ専門医に受診して下さい。