
1.予防接種を受けましょう
お母さんが赤ちゃんにプレゼントした病気に対する抵抗力(免疫)は、百日せきでは生後3ヵ月までに、麻しん(はしか)では生後12ヵ月までにほとんど自然に失われていきます。そのため、この時期を過ぎると、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気を予防する必要があります。その助けとなるのが予防接種です。
子どもは発育と共に外出の機会が多くなり、観戦病にかかる可能性も高くなります。予防接種に対する正しい理解の下で、お子さんの健康にお役立て下さい。
●感染症
ウイルスや細菌などの微生物が体内に入り、体内で増加することにより発病する病気のことです。
微生物の種類によって、発熱やせき、頭痛をはじめとするさまざまな病状が出現します。
2.予防接種とは
麻しん(はしか)や百日せきのような感染症の原因となるウイルスや細菌、または菌が作り出す毒素の力を弱めて予防種液(ワクチン)をつくり、これを体に接種して、その病気に対する抵抗力(免疫)をつくることを、予防接種といいます。「予防接種」に使う薬液のことを「ワクチン」といいます。
すべての病気に対してワクチンがつくれるわけではありません。細菌やウイルスなどの性質によってつくれないものもあります。 |
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3.定期の予防接種の対象者(接種時期)
予防接種には、予防接種法によって対象疾病、対象者及び接種期間などが定められた定期の予防接種(結核予防法によるBCGを含む)と、それ以外の予防接種があります。
定期の予防接種は、表のとおりです。

上の表の および は、予防接種法で定められた定期の予防接種の対象者又は結核予防法で定められた定期の予防接種の対象者です。病気にかかりやすい時期を考慮して定められた時間(標準的な接種期間)である の期間中にできるだけ接種を受けましょう。
なお、MRは標準的な接種期間はありませんが、麻しんや風しんは幼児期早期にかかってしまうことが多いため、お母さんからの免疫がなくなる生後12月以降なるべく早期に、第1期の接種を受けましょう。
| ※注1 : |
1期DPT(追加接種)の標準的な接種期間は、1期初回接種(3回)終了後12月に達した時から18月に達するまでの期間である。 |
| ※注2 : |
BCGに係る期間は、地理的条件、交通事情、災害の発生その他の特別な事情によりやむを得ないと認められる市町村に限り、1歳に達するまでの期間に接種することができる。 |
4.異なった種類のワクチンを接種する場合の間隔
予防接種で使うワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンがあり、異なった種類のワクチンを接種する場合に間隔を守ることが必要です。

異なった種類のワクチンを特に急いで接種する必要がある場合は、医師に相談して下さい。
なお、同じ種類のワクチンを複数回接種する場合には、それぞれ定められた間隔があるので、誤らないようにして下さい。
5.予防接種の計画を立ててみましょう
定期の予防接種は個別接種が原則となっています。予防接種の具体的な順序や日程は、市町村のスケジュールやお子さんの体調、病気の流行状況をみて、かかりつけ医と相談して決めて下さい。
なお、ポリオとBCGは集団接種(決められた日時に保健所などで決められた場所に行って接種すること。)で行っている市町村も多いので、注意して下さい。 |
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6.予防接種を受けに行く前に
(1) 一般的注意
予防接種は体調のよい時に受けるのが原則です。日頃から保護者の方はお子さんの体質、体調など健康状態によく気を配って下さい。そして気にかかることがあれば、あらかじめかかりつけ医や保健所、市町村担当課に相談して下さい。
安全に予防接種が受けられるよう、保護者の方は、以下のことに注意の上、当日に予防接種を受けるかどうか判断して下さい。 |
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当日は、朝からお子さんの状態をよく観察し、ふだんと変わったところのないことを確認するようにしましょう。予防接種を受ける予定であっても、体調が悪いと思ったら、かかりつけ医に相談の上、接種をするかどうか判断するようにしましょう。 |
| A |
受ける予定の予防接種について、市長村からの通知やパンフレットをよく読んで、必要性や副反応についてよく理解しましょう。わからないことは、接種を受けるまえに接種医に質問しましょう。 |
| B |
母子健康手帳は必ず持っていきましょう。 |
| C |
予診票は、接種する医師への大切な情報です。責任をもって記入するようにしましょう。 |
| D |
予防接種を受けるお子さんの日頃の健康状態をよく知っている保護者の方が連れていきましょう。 |
なお、予防接種の効果や副反応などについて理解した上で、接種に同意したときに限り、接種が行われます。
(2) 予防接種を受けることができないお子さん
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明らかに発熱(通常37.5℃以上をいいます。)をしているお子さん |
| A |
重篤な急性疾患にかかっていることが明らかなお子さん
急性で重症な病気で薬を飲む必要のあるお子さんは、その後の病気の変化もわからないことから、その日は接種を受けないのが原則です。 |
| B |
その日に受ける予防接種の接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかなお子さん
「アナフィラキシー」というのは通常接種後訳30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。汗がたくせん出る、顔が急に腫れる、全身にひどいじんましんが出るほか、はきけ、嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状に続きショック状態になるような、はげしい全身反応のことです。 |
| C |
BCG接種の場合においては、予防接種、、外傷などによるケロイドが認められるお子さん |
| D |
予防接種を受けようとする病気に既にかかったことがある
お子さん、又は、現在かかっているお子さん |
| E |
その他、医師が不適当な状態と判断した場合 |
上の@〜Dに当てはまらなくても医師が接種不適切と判断した時は、予防接種を受けることはできません。
(3) 予防接種を受ける際に注意を要するお子さん
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以下に該当するお子さんがいると思われる保護者は、かかりつけ医がいる場合には必ず前もってお子さんを診てもらい、予防接種を受けてよいかどうかを判断してもらいましょう。受ける場合には、その医師のところで接種を受けるか、あるいは診断書又は意見書をもらってから予防接種を受けるようにして下さい。 |
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心臓病、賢臓病、肝臓病、血液の病気や発育障害などで治療を受けているお子さん |
| A |
予防接種で、接種後2日以内に発熱のみられたお子さん及び発疹、じんましんなどアレルギーと思われる異常がみられたお子さん |
| B |
過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがあるお子さん
けいれん(ひきつけ)の起こった年齢、そのとき熱があったか、熱がなかったか、その後起こっているか、受けるワクチンの種類などで条件が異なります。必ず、かかりつけ医と事前によく相談しましょう。 |
| C |
過去に免疫不全の診断がなされているお子さん及び近親者に先天性免疫不全症の者がいるお子さん |
| D |
ワクチンにはその製造過程における培養に使う卵の成分、構成部室、安定剤などが入っているものがあるので、これらにアレルギーがあるといわれたことのあるお子さん |
| E |
BCG接種の場合においては、家族に結核患者がいて長期に接触があった場合など、過去に結核に観戦している疑いのあるお子さん |
(4) 予防接種を受けた後の一般的注意事項
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予防接種を受けたあと30分間は、医療機関(施設)でお子さんの様子を観察するか、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。急な副反応がこの間に起こることがあります。 |
| A |
接種後、生ワクチンでは4週間、不活化ワクチンでは1週間は副反応の出現に注意しましょう。 |
| B |
接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。 |
| C |
当日は激しい運動はさけましょう。 |
| D |
接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。 |
7.副反応がおこった場合の対応
(1) 通常みられる反応
ワクチンの種類によっても異なりますが、発熱、接種局所の発赤・腫脹(はれ)、硬結(しこり)、発疹などが比較的高い頻度(数%から数十%)で認められます。通常、数日以内に自然に治るので心配の必要はありません。
(2) 重い副反応
予防接種を受けたあと、接種局所のひどいはれ、高熱、ひきつけなどの病状があったら、医師の診察を受けて下さい。お子さんの病状が予防接種後副反応報告基準に該当する場合は、医師から市町村長へ副反応の報告が行われます。
ワクチンの種類によっては、極めてまれ(百万から数百万人に1人程度)に脳炎や神経障害などの重い副反応が生じることもあります。このような場合に厚生労働大臣が予防接種法又は結核予防法に基づく定期の予防接種によるものと認定したときは、予防接種法に基づく健康被害救済の給付の対象となります。 |
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(3) 紛れ込み反応
予防接種を受けたしばらく後に、何らかの病状が出現すれば、予防接種が原因ではないかと疑われることがあります。しかし、たまたま同じ時期に発症した他の感染症などが原因であることが明らかになることもあります。これを「紛れ込み反応」と言います。 |